出版社

自費出版を行う出版社について、大手の出版社とそうでない出版社と比べた時に、何か違いはあるのでしょうか。例外もありますが、一般的な費用としては大きな出版社は高めに設定されており、小さな出版社はその逆の傾向にあるようです。費用が高い分、大手出版社は書店流通や編集校正などのサービスなども多くついてくるようです。

費用面以外での大手出版社の魅力は、知名度があることと、ネットワークがあることです。自費出版で印刷した本にも、出版社のロゴが入ります。それが有名な出版社のロゴであれば恰好も付きますし、本としての信頼にも繋がります。読者としても、聞いたことのない出版社のロゴが入った本よりは、有名な出版社のロゴが入っていた方が、何となく手に取りやすくもなります。また、書店によっては出版社ごとに本を分類しているという場合もあるようです。自費出版の本でも大手出版社の分類として棚に置いてもらえると、目につきやすくなるかもしれません。また、大手出版社ならではのネットワークがあることで、大きな書店に流通してもらえる可能性も高くなりますし、広告を出してもらえる可能性も高くなります。元の繋がりが広い分、やれることの幅も広くなっているようです。逆に、ただ印刷をして欲しい、販売に関して自分で行うことができるという場合は、わざわざ高めの大手の出版社を選ぶ必要はないかもしれません。

ただし、大手の出版社だからと言って安心できるわけではありません。とある大手の出版社は、トラブルによって倒産したという事例もそうです。出版社の名前で安心するのではなく、例えば口コミをしっかりと調べることや打ち合わせの回数を増やすことで、本当に信頼のできる出版社かどうかを自分で見極める必要があるでしょう。